慢性便秘と下痢
慢性便秘 |
慢性便秘の多くは、大腸のぜんどう運動が弱まったり、便を押し出すための腹圧が弱まる「弛緩性便秘」です。
そのほかに、大腸がけいれんを起こして収縮する「けいれん性便秘」や、便を我慢しすぎて便意を起こす反射(排便反射)が起こらなくなる「直腸性便秘」もあります。
弛緩性便秘の場合、大腸壁を刺激してぜんどう運動を起こさせるために、食物繊維をたくさんとる必要があります。食物繊維は体内でほとんど消化されず、しかも水分を吸って膨らみますから、腸のぜんどう運動を促します。
●食物繊維を多く含む食品
食物繊維を多く含む食品は、野菜類(特にごぼう、たけのこ、かぼちゃ、いんげん、とうもろこし、ニラ、なす、大根)や豆類、いも類、きのこ類、果物、穀類(そば、食パン、玄米、オートミール、スパゲッティ)、などです。そのほか、こんにゃく(マンナン)、ジャム(ペクチン)、ヨーグルトや牛乳、炭酸飲料やビール、イチジクなども便秘解消に効果があります。●その他に気をつけること
便秘には十分な水分をとることも大切です。また、食事だけでなく適度な運動と十分な睡眠、規則正しい生活も合わせて心がけましょう。逆に便秘に悪い食品は、肉に偏った食事や、タンニン(お茶やワイン)を多くとることです。
下痢 |
下痢には急性と慢性がありますが、さらに次のように分けられ、対処法が異なります。
●急性下痢
@非感染性下痢……暴飲暴食、精神的ストレス、冷え、冷たい牛乳、特定食品へのアレルギー反応などが原因です。暴飲暴食のときは、絶食して腸を休ませるのがよいでしょう。A感染性下痢……ウイルスや寄生虫などの感染が原因で、血便、嘔吐、腹痛や発熱などを伴います。緊急手当てが必要なので、すぐ病院に行きましょう。
●慢性下痢
@機能性下痢……2〜3週間続く下痢で、再発を繰り返します。程度は人それぞれですが、原因は過労や睡眠不足、不規則な生活、長期間にわたるストレスなどです。また、過敏性腸症候群のように下痢と便秘を繰り返す症状もあります。Aその他……大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病などが原因の場合です。
●下痢のときの食事は便秘とは逆
下痢のときの食事は便秘とは逆になり、次のようなことを気をつけます。・食物繊維の多い食品を避ける。
・刺激の強い香辛料や辛い食べ物、アルコール類、炭酸類、冷たい飲食物を避ける。
・野菜は軟らかく煮て食べる。
・果物はリンゴのすりおろしやバナナがよい。
・水分をしっかりと補給する。