その他のビタミン及びビタミン様物質
生体調節機能を持つビタミン様物質の種類と働き |
●コリン
穀物にリン脂質として存在し、ビタミンB群のひとつとされます。脂肪肝の抑制に働くとして注目されています。体内でも合成されますが需要量が大きいので、食事からもとる必要があります。多く含まれる食品は卵、レバー、大豆、豚肉、玄米、小麦胚芽などです。
●イノシトール
ビタミンB群の一種とされます。リン脂質の成分で、コリンと結合してレシチンを作ります。肝機能を強化し、肝臓病の予防と治療に使用されます。体内でも合成されますが、食事からもとる必要があります。オレンジ、メロン、グレープフルーツ、玄米、小麦胚芽、豆類、サツマイモ、キャベツなどに多く含まれます。
●パラアミノ安息香酸(PABA)
ビタミンB群に属するビタミン様物質で、葉酸の構成物質として葉酸合成に関っています。主な働きとしては、皮膚の健康を保つことがわかっています。多く含む食品は卵、レバー、小麦胚芽などですが、体内でも作られます。
●ビタミンF
必須脂肪酸であるリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸の3種類のことで、ビタミンとしては認められていません。大豆油やひまわり油などの植物油に含まれています。
●ビタミンP(フラボノイド化合物)
ビタミンに近い働きをするビタミン様物質です。ヘスペリジン、ルチン、ケルセチンなどの総称でフラボノイド化合物などとも呼ばれます。ヘスペリジンはかんきつ類に含まれる色素で、毛細血管を強化して血圧上昇を防ぐ働きがあります。
またルチンはそばに含まれる成分で、同様に毛細血管を強化し、高血圧や動脈硬化を改善します。
●ビタミンU (キャベジン)
胃腸薬「キャベジン」でおなじみの成分で、名前はキャベツに由来します。消化管粘膜の修復や胃酸の分泌の抑制などに働きます。補給源はキャベツ、セロリ、レタス、アスパラガス、牛乳、卵などです。欠乏すると胃が弱まります。
●ビタミンQ(コエンザイムQ10、ユビキノン)
コエンザイムは補酵素の意味。脂溶性のビタミン様物質で、人のミトコンドリアに最も多く存在します。コエンザイムQ10は加齢とともに減っていくことが知られています。そのため、老化防止、疲労回復、美肌などの効果があると、美容・健康業界で宣伝されていますが、医学的には証明されていません。